令和5年7月8日(土)・9日(日)の2日間にわたり、ホテル アゴーラリージェンシー大阪堺において近畿第二ブロック研修会を開催いたしました。
◆呈茶
受付後、開会式会場のダイヤモンドルーム前にて大阪西青年部によるお呈茶を行いました。
日乃出菓舗製の涼やかなお菓子と利休大居士の故郷である堺の老舗(創業 1818 年)お茶屋さん松倉茶舗の宇文字(うもんじ)をお出ししました。
◆開会式・総本部報告
開会式では主催者を代表して中川ブロック長からのご挨拶、ブロック顧問 淡交会参事 近畿第二地区副地区長 大阪北支部副支部長パスト全国委員 池田周弘様からのお言葉を頂戴し、研修会をスタートしました。
総本部報告では、淡交会総本部組織部担当の小野田桂子様から総本部報告とご挨拶を頂戴しました。
◆全体研修
① <茶会記と茶道史について>
野村美術館館長の谷晃先生に「茶会記と茶道史」についてご講義いただきました。
ご講義では茶会記についてや、茶会記を読み解き再現された信長茶会の料理を実画像と共にご説明いただきました。
② < 表具について>
「茶会記と茶道史について 」の全体研修に続いて、一級表具技士であり 厚生労働省「ものづくりマイスター」清華堂会長 岡本𠮷隆先生にご講義とワークショップの二部構成で「表具について」ご指導いただきました。
ご講義では、茶の湯の道具の中で最も格が高いと言われている茶掛について、掛軸の呼称や拝見のポイント、保管方法などを詳しくお教えいただきました。
ご講義後は、掛軸の掛け方や外し 方などの取り扱い方法を岡本𠮷隆先生と清華堂の先生方からご教示いただきました。
◆懇親会
1 日目の夜に懇親会を行いました。森西副ブロック長のご挨拶後、ブロック相談役 近畿第二地区委員長 大阪東支部常任相談役 パスト全国委員 西川宗進先生の乾杯のご発声で和を楽しむ宴が始まりました。
ゲーム大会では、各テーブル対抗で優勝を競うジェスチャーゲームを行い大いに盛り上がりました。リアル開催ならではの懇親を楽しみました。
◆実技指導
2 日目は、今日庵業躰部 北見宗樹先生による実技指導が行われました。
帛紗の扱い方、棗や茶杓の清め方などの割稽古を盆略点前で、また、今後実施することが増えると予想される「続き薄」の点前、平花月之式の三課目について詳しく丁寧に教えていただきました。
◆青年部全国委員会メッセージ
青年部全国委員会 第 29 期委員長 金ヶ崎政伸様よりメッセージを頂戴しました。
茶道を始めた頃のお話や全国委員会、近畿第二ブロックとのご縁について、また、親支部・ 親先生とのコミュニケーションの大切さや学茶との関わり合い方などについてお伺いしました。
最後には、第 29 期全国委員会テーマ「スマイル」についてもお話いただきました。
スマイルは自分も周りも和やかにします。ブロック内での交流を重ねて楽しい青年部活動へと繋げていってくださいと締めくくられました。
◆閉会式
閉会式では、総本部総評として淡交会総本部組織部担当の小野田桂子様より 「茶道は連綿と受け継がれる文化であり、先人の失敗や経験から学ぶことや自分たちが学んだことを次の世代に繋いでいくことが大切です」などお話を頂戴しました。
今回の研修会では、「『和』をもって、新たな一歩を結ぼう!~もてなす力 もてなされる力を磨いてこれからのお茶会を楽しもう~」 をテーマに開催しました。知識や技術力を深めていただくと共に、6 青年部の参加者同士のご縁、親睦を深めていただきました。
2日間学ばれたこと をそれぞれの青年部に持ち帰っていただき、今後の茶道、青年部活動が楽しく有意義なものとなりましたら幸いです。
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